2014年7月2日水曜日

野次(3)

3.切り売り


又、過去のバラエティ番組での発言を元にした、”おまえが言うな”的姿勢に対し、根拠なく”演出、ヤラセを鵜呑みにするのか?”といった非難のコメントも寄せられています。

勿論、私には真偽の判断はできません。ただ、ご当人の過去のツイート、放送作家としてのこれまでの作品は、あながち虚構と否定しきれない部分をを覗わせていますが...

まぁ、演出、ヤラセであったとしても、尊厳とまでは言いませんが、人格、品性、誇りを切り売りしていることは間違いありません。

で、結局、都民の代表としての適格性に疑問符がついてしまうわけです。



4.華

さもそれが真理であるかのように...
誰も認めたわけじゃないのに...
といった扱いで、エントリの筆者であるやまもといちろう氏の発言であるかの如く「野次は論戦の華」が批判されています。

この”野次は議場の花”といった言葉その来歴を議会政治発祥の国である英国に求められたかと...

議場における野次の是非については賛否両論あるわけですが、総じて政治家、メディアを除く所謂一般市民には不必要な行為、禁止すべき行為と捉えられているような気がします。

政治家の場合、少なくない方々が野次を肯定しています。取り敢えず橋下大阪市長は否定されているようでが...



野次を肯定する典型的発言は、
ヤジにもいろいろありまして、これは議場の華とも言われる場合もありますし、正直、私も若いころはけっこうヤジった方でございます
でしょうか。(2013.4 安倍首相答弁)



で、”また下痢するぞ”、”種無し南瓜(真偽不明)”などと本騒動以上に酷い野次浴びせられているわけです。


こんなブログも
やはり、政策を論ずるヤジは必要!

政治家の方々は自らの存在を誇示するために野次を肯定されるのでしょうか。眠気覚ましの役目も含めて。

これまで散々野次を飛ばしてきた側にしてみれば、今更否定もできませんし...自己否定になってしまいますから。

加えて野党にとって野次行為は牛歩戦術と並ぶ最重要な抵抗手段です。野党にとってはです。禁止されてしまうと他に何をすればいいのか...

メディアやジャーナリストも野次行為を支持する傾向にあります。飯の種にするためハプニングを期待してのことではないでしょうか。下衆な記事ほど注目されますし。

理屈は、
で引用されているように、
野次は議会における討議を活発にし、提起された問題に対し、与野党双方が深く考え、ベストの回答を模索するきっかけを与える。だから野次は民主主義のプロセスとして欠かせない
や、
だったりします。後者は訳のわからない指摘ですが...

こういった野次行為を容認する側からは、野次将軍とも呼ばれた故三木武吉氏の名がしばしば挙げられます。昨今の下品な野次と異なり、氏の野次は機知に富んでいて議場を和ませたものだ、と。

いや、場は笑いに包まれ眠気は覚めたかもしれませんが、建設的な結論は得られたのでしょうか。

是非ですね、野次によって議論の生産性が向上した事例を知りたいものです。過去にあったのでしょうか。野次った意義があった、野次られて良かった、質の高い議論を通じて優れた成果が得られた、そういった具体例です。

本論が捨て置かれ、不毛な事態へと陥った諍いしか思い浮かびません。


(続)

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