2019年12月3日火曜日

異様

全く合理性に欠けた答弁というのが率直な印象です。

4月に催された「桜を見る会」の招待者名簿について、安倍晋三首相は、2日の参院本会議で、電子データの復元はできないと答弁しました。
端末にデータは保存されておらず、サーバのデータを破棄後、バックアップデータの保管期間を終えた後は復元は不可能だとの報告を受けている
例えば年賀状の住所録を、年賀状を出した後、不要だからと毎年消去する馬鹿がいるか、という話です。翌年の名簿作成の基にするのは当たり前のことです。毎年消去して端から名簿を作成するなどこの上なく非生産的です。公金もそういった姿勢で費消されていると考えると、怒りを通り越して情けないというか、呆れます。これではいくら日銀券を印刷させて、国債を買い取らせても足りないのも道理です。

まぁ、馬鹿でなければ、中止にはなりましたが、来年のために誰かが名簿を秘匿してるんだろう、と推量しています。

復元は技術的には不可能ではないとみています。それはさておき、データの破棄や保管期間についての言及も怪しさ満載です。元々、行政文書を紙の形態で永遠か、若しくは長期に保管することは、スペースや管理の労力といった行政のリソースの消費量が莫迦にならない、と。該リソースを節約する目的で保管期間が定められたと理解しています。データのデジタル化が進められた今、該名簿の保管に一体どれだけの行政リソースが費やされ、該データ消去によってどれだけの節約になるのか、いちいち記すまでもないことです。

名簿を消去して、毎年作成し直すほうが余程リソースの浪費です。

この消去の操作についても、マニュアル操作で削除を行ったのであれば、”誰が、いつ削除したか”という記録が確認できるはずです。保管期間経過直後なのか、或いは衆目を集めて慌ててなのか、判断材料の一つです。cronを使った自動消去も想定できますが、crontabに記された条件とデータ削除の日時が果たして合致しているのか疑念は払拭できません。

いずれにせよ、保管しておいても殆どリソースを消費しない該名簿データを、保管期間の経過を口実に消去、隠滅したというのが、一連の操作の合理的な説明ではないかと推量します。

0 件のコメント:

コメントを投稿