2019年2月4日月曜日

交代

Googleで、例えば飲食店名を検索すると右側に該飲食点についての情報が表示されることがあります。

地図、外観、営業時間、休業日といった店舗情報や品書き、提供される料理写真等ですが、これらは店舗関係者や訪問者、いわゆる来店客からの投稿情報です。ここには併せて”Googleのクチコミ(口コミ数)”というリンクもあり、やはり訪問者から投稿された口コミ情報を見ることができます。

飲食分野に限ればGoogle版食べログとも言え、食べログの機能が付加されたGoogleという表現ができます。当初は口コミ数はそれほど多くありませんでしたが、今では口コミ数100や200の飲食店も珍しくありません。

今後、食べログに取って代わる新たな鬱積した不満のはけ口となっていくのか動向を注視したい処です。少しづつですが、”大したことない”、”店員の態度が...”、”衛生的に疑問符がつく料理が提供された”等のネガティブな投稿も散見されるようになりました。

興味深いのは、食べログに比し投稿者名に[性+名]の組み合わせが多いことです。仮名、偽名か実名かは知りませんが、投稿サイトで実名を伏せた投稿の場合、[性+名]の仮名や偽名ではなく、いわゆるハンドルネームが使用されることが殆どです。投稿者が特定されないために[性+名]の仮名や偽名を使うことは通常少ない、ということを考慮すれば、[性+名]の投稿者名は実名の可能性が十分にある、と推測します。

で、この[性+名]の投稿者名で飲食店を批判、中傷するクチコミも容易に見つけられます。事実だから実名での投稿も恐れていない、本人特定されても構わない、或いはそこまで注意していないのか...

名誉毀損や営業妨害で提訴された時、訴訟に耐えられるだけの証拠まで持ちあわせての投稿とは思えません。まぁ、Google様の庇護がありますから、そこに至るまで店側に立ち塞がるハードルはかなり高いのでしょうけど。

ただ少なくとも、”店員に愛想がない”とか、”挨拶がない”、そういった投稿が削除されることなく閲覧可能のまま残り続けるようでは、公正性や客観性、信頼性に疑問符がつくプラットホームと受け止めざるを得ません。根源的には投稿者の資質であるのは承知していますが、それを放置しておくシステムというのも如何なものか、ということです。

飲食店に特化したレビューサイトである食べログでも同様です。一応食べログには口コミガイドラインが用意されているものの、どこまで遵守されているのか疑問符がつく投稿も少なくありません。

該ガイドラインには、確かに
お店で実際にお食事されたユーザーによる主観的な感想や評価をご提供いただいた写真等とともにインターネット上に公開することで、お店選びの参考となる信頼できるレストランガイドとして多くの皆様にご活用いただくことを目的としています。
と記されていて、投稿が主観的な感想や評価であることを明確に位置づけています。各々の口コミの前には逐一
この口コミは、○○さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
の文言が表示されます。但し、小さめの文字ですけど。そこからのリンク先店舗の口コミについてでも同様に
主観的な感想・意見である口コミ内容について「正誤の判断」を行っていないあくまでも一つの参考情報である
とあって至る所に予防線が張り巡らされているわけです。なんだか、テレビ通販の健康食品、サプリや保険商品のコマーシャルにも似た、 
”効果には個人差があります、個人の感想です。”
のような言い訳、逃げ口上を目立たないように小さな文字で、短時間表示しておく手法に共通した姿勢を感じます。

この主観的な...感想...といった文言は口コミ関連のリンクを移動する度にしつこく表示されます。それだけ念を押しているわけですが、
匿名の感想や評価と上記”信頼できるレストランガイド”は矛盾してないか? 
匿名の投稿を個人の主観、感想と位置付けることは、食べログの運営サイドが投稿内容に責任を持たないことの明言に等しく、それで信頼できるレストランガイドと宣えるのかと。

公正性を放棄した、言ったもの、宣言したもの勝ち状態で、”頼できるレストランガイド”の語が一人歩きしている

お手盛り 自画自賛 わけです。 

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