2015年3月6日金曜日

視点

”効率や生産性には目を向けない”
やはり行政組織の体質なんでしょうか。以前からもその効果は疑問視されてきているのですが、
誰か佐賀県教育委員会にChromebookというものを教えてあげてくれ
費用対効果を含めた生産性という観点が欠如しているわけです。最新、高性能のハードを教育に導入すれば効果が現れるのでしょうか。それ以前にシステムやコンテンツといったソフトウェアの質を重視すべきです。

結局ソフトの根幹にあるビジョンや目的、設計思想、そういった部分に信頼性がない限り、教育へのIT技術導入も効果は期待薄かなと...

手段と目的をはき違えているように見受けられます。門外漢ながらいずれ”学ぶこと”について記すつもりです。

で、効率性という点で国税電子申告(e-Tax)のシステムにも違和感を感じたわけです。本来、制度やシステムは単に電子化するだけでは不十分で、簡素化統合を進めてこそ生産性向上が図れると考えています。

生産性云々より、電子化ありきだったでは、といった感が否めません。生産性向上に全く寄与していないと言うつもりはありませんが...

なんとなく、上記佐賀県の高校教育へのタブレット導入にも似た、ハコモノ公共投資的な印象を抱きました。正確にはハコモノではなくシステムですが...

確定申告の申告書類作成には、ここ何年かは国税庁の確定申告書等作成コーナーの書面提出を利用しています。国税電子申告(e-Tax)ではありません。PDFファイルとして作成した申告書類を印刷して提出しています。

上記コーナーの書面提出とe-Taxのシステムは未来永劫併存し続けるのでしょうか。とても統合されるとは思えません。何とも非効率だなぁと思います。

ICカードリーダライタ、電子証明書、公的個人認証クライアントソフト、ルート証明書...とてもe-Taxに移行しようという意欲を萎えさせます。まぁ、そもそもWindowsにMac OS、IEにSafari、Adobe Readerと使ってないOSやソフトばかりです。インストールすらしていません。

システムの運用当初はe-Taxの方が先進的だったかもしれません。しかしながら、クラウドという表現はともかく、ブラウザ一つ、しかも多様なOS、ブラウザで利用できる書面提出による申告書作成のほうがよほど先進的です。

本人認証の部分を厳格にして電子申告機能を付加すればe-Taxは不要ではないかとさえ思います。体面がありますから後には引かないでしょうが...旧来から連綿と受け継がれてきたの官の体質です。

少し検索してみると、
平成 25 年度における e-Tax の利用状況等について(概要)
という報告があって、所得税申告における e-Tax利用率が50%を超えていて驚きました。が、更に調べると、
昨年はe-Taxによる申告の比率が、個人納税者の所得税申告で4割を超えたという話ですが、この利用率には税務署で申告相談に訪れた人をPC申告に誘導して、スタッフのヘルプの下、その場でe-Taxを使って手続きをとらせた人の数がカウントされているそうで、これが利用者数の大半を占めているのが実態のようです(税務署の相談窓口に行くと、手書き申告書持参でも即PCコーナーに誘導されます)。
といった事情があるようです。
こういった非効率性から目を逸らして、IT化による行政機能、手続きの生産性云々が声高に叫ばれても、手段の目的化、ITゼネコンの既得権化が垣間見えてしまい、嘆息するばかりです。

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