2020年4月16日木曜日

字面

どうもよく分からないのですが...

今だに、
コロナはインフルエンザ未満の風邪だ
インフルエンザに毛の生えたようなもの
といった主張が散見されます。確かに、感染者数や致死率等、統計的な数値のみを比較すればそういった形容も外れていないのかもしれません。

ただ、昨今の医療体制の逼迫状況を鑑みると、果たして上記のような取り扱いは当たっているのでしょうか。脅威を過小にみている、楽観し過ぎでは、という疑問を払拭できないでいます。

今、仮にインフルエンザとコロナウィルスによる致死率が同じであったとします。それでも、インフルエンザに対し無警戒、無対策であった場合の致死率と、コロナウィルスに対し警戒し取り得る対策を講じた結果の致死率が一致したからといって、各々に対する脅威には格段の開きがあると考えます。

同じ結果(致死率)になったからといって、そこに至る前提、つまりプロセスについての負担や損失は異なります。無対策でもこの程度の致死率なったと、負担を強いて対策を講じても致死率を下げられなかった、ではその危険性はまったく異ります。

マスコミが騒いだ、WHOが「パンデミック」と宣言したことが、コロナウィルス感染を突出して恐れる理由とされています。それが主因であるとするならば、インフルエンザ流行時も医療体制の崩壊が危ぶまれているはずです。インフルエンザの院内感染が騒ぎになり、受け入れ病床数の逼迫、外来診療(新患)の受付制限、停止にまで至った記録はこれまであったのでしょうか。

マスク着用や手洗い励行、不要不急の外出自粛、飲食店の営業制限が求められたコロナウィルス感染と、それほどまでの対策が講じられなかったインフルエンザ感染を、外形的な数値のみで同程度とみなすのは、適切性を欠いた見方と判断します。

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