失敗の本質 日本軍の組織論的研究はよく知られていますが、公的機関による調査、検証ではなく、国家に文責はありません。開戦後の失敗した作戦のいくつかを論じた学際的研究書のようです。
で、少し検索してみた処、戦争調査会という調査機関が政府により一時設置(1945年)されたものの、翌年廃止されたようです。廃止はGHQの意向によるものとのこと。2001年になって戦争調査会の議事録が完成し閲覧できるようになったとのことですが、これは敗戦を検証、報告した公式文書ではないでしょう。
結局、当時の日本を敗ける戦争へと駆り立てた行動原理、及び、敗戦の原因は未だ公式には究明されていないということでしょうか。事実ならば驚きです。
だからこそ、敗戦から終戦への掏り替えが可能ですし、終戦と強弁するために今後も敗戦の原因究明は禁忌とされ続けるのかもしれません。
日本の体質の根幹を垣間見た気がします。同じ轍を踏みかねないな、と。
尚、前のエントリで誤解を恐れず次は負けないと記しました。ここには、紛争解決の手段として武力の使用を否定、不戦の意味も勿論含んでいることをあえて申し添えておきます。戦わなければ敗戦はありませんから。
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