2015年10月4日日曜日

欧州(余談)

ところで、今回のVW排ガス不正で例示される、企業の不正が発覚すると、当該企業には当局から罰金や制裁金が課せられたり、株主や顧客への損害賠償が求められたりします。

先日も、米ゼネラル・モーターズ(GM)がエンジン点火スイッチの欠陥を認識しながら10年以上も放置していた問題で、米司法省に制裁金を、集団訴訟の原告には和解金を支払うことが決定したようです。
米GM、欠陥放置問題1770億円で和解 司法省などと合意
 国内の場合、自動車を含めた、性能や機能について規制当局から認定を取得する製品では、東洋ゴム、ノバルティスファーマ、武田薬品あたりが昨今の改竄、捏造の事例でしょうか。

又、食品、衣料品の品質、産地、期限表示に関わる不正の事例は枚挙に暇がありません。
食品偽装問題
だまされないで!「カシミヤ偽装大国=中国」歯止めかからぬ不当表示…
不正競争防止法景品表示法に抵触する事案ですが、後を絶ちません。

で、不当表示、優良誤認、不当廉売といった、公正な競争を阻害する事案が発覚した場合、当該事業者は行政処分を受け、消費者には賠償を迫られるわけです。

更に最近では、広告である旨不記載の広告、事業者、或いは事業者から委託された宣伝業者が顧客を装って体験レポートを口コミサイトに投稿する、いわゆるステマに対する批判が強くなっています。
「ヤフージャパン一人勝ち」と「報道記事の買い叩き」がステマ横行の原因
なんでみんなテレビのステマは話題にしないのかなというと・・
勿論、民放の情報番組もステマの範疇ど真ん中ですが、厳密に言えばこういったステマも事業者間の公正な競争を阻害しているとみて間違いないわけです。

で、ある事業者の不正によって競合の他事業者が不利益を被った場合、その逸失利益に対する責任も当該不正事業者が負うべきではないだろうか、と思った次第です。

実際の処どうなんでしょうか。飲食でも、物販でも有名店や大規模チェーン店によって近隣の同業店が営業不振に陥り、撤退、廃業、倒産に至ったというのはよくある話です。B to Cの事業に限らず、B to Bの分野でも好業績のX社が不振になったY社を吸収合併する、といのも珍しい話ではありません。

不正を駆動力としてこういった結果が生じた場合、同業は明らかに不利益を被っているわけですが、賠償がなされたという話は寡聞にして知りません。そういった事例はあるのでしょうか。

上記例の後者で、X社によるY社の吸収合併後、不正が発覚、旧Y社の社員が希望退職迫られる...想像に難くない理不尽な話です。目も当てられないというのが率直な印象です。

該不利益には、不正発覚前の業績不振のみならず、発覚後の当該業種に対する信用の失墜や監督官庁による規制強化に伴う間接費の増大も含まれます。

この辺りは門外漢なので全くわかりません。社会の共通認識としてどう捉えるのが適切なんでしょうか。

少なくとも、不正による利益、不正が発覚した場合の賠償(不利益)、不正が発覚する確率、そういった要素を用いて費用便益を分析した時、
合理的選択として不正を働く
そういった条件が成立してしまう限り、不正の根絶は難題です。

”(永久に、ではないとしても)やった者勝ち”=”正直者がバカを見る”、そういった条件の是正に繋がる、公正な競争環境の整備が必要と考えます。

残念ながら、提言できるような材料は持ち合わせていません。”カルテル・入札談合に対する課徴金減免制度”が一つの示唆になるだろうか、といった程度です。
カルテル・入札談合に対する課徴金減免制度の新設の効果と課題
独禁法の課徴金減免制度、自主申告が半減 13年度50件
相互に監視、牽制、密告しないと不正を防止できないというわけで、自律性は全く期待されていないということです。何だか情けない話ですが、市場主義経済社会を象徴する本質のようで致し方ないのかもしれません。


2015年9月27日日曜日

欧州

――身贔屓――
どこの国もそうなんでしょうが、EUはわかりやすいなぁと。

VW(フォルクスワーゲン)の排ガス不正事件で、新たな事実が次々露になっています。

で、今度は
EU、2年前にVWの不正把握か 規制運用問われる
と、自動車会社一社に留まらず、複数の自動車会社、部品会社に、遂には規制側であるEUに延焼しつつあります。近年稀に見るワールドワイドな企業不正が官側とのなあなあ、ずぶずぶの問題に発展していくのでしょうか。

影響は計りしれません。
――EUではこうしたソフトは07年から違法になっていたが、...――
早い段階で収集を図っていればここまでの大事に至らなかったのかもしれませんが、無理だったのでしょう。

初期消火が重要なのは言うまでもないことですが、その失敗例は枚挙に暇がありません。
――音楽が続く限りはダンスをやめない――
自らは自身を止められません。

最大2兆1600億円とも言われる制裁金、約1100万台という不正車両の対策費用として約8700億円の引当が表に出ている数字です。で、所有者に対する下落した車両価値、投資家に対する毀損した企業価値の補填も求められると...一部訴訟は始まっているようです。環境基準不適合車というレッテルが貼り付けられるわけですから、中古車の買い手も...結局VWが引き取るのでしょうか。
エコカーの名の下、政府が購入補助金を交付していようものなら、返還を迫られるのも必至でしょう。詐欺同然ですから。

VW製自動車が販売不振に陥るのみならず、VWに排ガス浄化システムを納入しているボッシュも...となればボッシュの該システム使用している他の自動車メーカーも...との推測は難くありません。

では、競合の排ガス浄化システムを製造しているデンソー、該システムの供給先であるマツダ、トヨタ、ボルボのシェアは拡大するのか、興味深いところです。

ただ、EUの規制当局ぐるみ甘い基準、見てみぬふりで承認を続けてきたのであれば、ディーゼルカー全体に問題は波及します。どうなんでしょうか。

ディーゼルカー全体が不人気となれば、軽油とガソリンの需給バランスも変わります。ガソリン価格は上昇するのでしょうか。実際、排ガス浄化システムに触媒として使用されるプラチナの相場に影響が出始めている模様です。
VW問題に貴金属市場が動揺…プラチナ価格の下落率は2年間で最大に

(ボッシュは、不正のツールとなったソフトは、開発段階に使用するものであって、製品自動車への搭載、使用が違法である旨を2007年に警告していたようです。H.27.9.28)

当然、ドイツ国内の雇用や経済環境への影響も避けられないかと...

従業員数が約60万人の超大企業VWで、ドイツ国内では全雇用の1.5%、約27万人が雇用されてます。又、昨年のドイツの自動車産業全体の労働者数は77万5000人で、全労働者数の2%に近いとのこと。(別々のソースからの数字です。全雇用者数と全労働者数を逆算しても一致しません?)

ドイツはGDP(国内総生産)の中で輸出が約50%で、更にその18%を自動車・自動車部品が占めているようです。

穏当な幕引き想定するのは難しいんじゃないでしょうか。


ここで少し話を逸れます。

2015年9月26日土曜日

意表

昼食に飲食店を訪れて、品書きにカニコロッケを見つけるとつい注文してしまいます。必ずしもご飯との相性が抜群、という理由でもないのですが。

カニコロッケは、元々それがベシャメルソースでも、マッシュポテトでも、いずれがベースであってもカニの存在を強く感じることはあまりない料理と思っています。

加えて、味濃いトマトソースやタルタルソース、場合によってはウスターソースをかけて食べますからカニの風味をしっかりと感じることはなかなか難しいんじゃないかと...

で、カニコロッケの印象は、いい意味でも悪い意味でも、実は意外感による部分が大なんじゃないかと思った次第です。

特に、ミックスフライ等、揚げ物の定食の一つにカニコロッケがあって、これが妙にカニの風味を感じさせると嬉しかったりするわけです。

逆に、美味しいとの噂を耳にするものの、実際訪れて口にしてみるとカニの風味をそれ程感じられず、期待通りではかった、ということも珍しくはありません。

自由が丘にある赤いりんごという喫茶店でカニコロッケカレーは、思いがけずカニの風味を感じるコロッケでした。カレーもスパイス感があり美味しかったのですが、コロッケのほうが印象に残っています。惜しむらくはカレーとの組み合わせ以外に選択肢がないことでしょうか。

守山の居酒屋?、定食屋?ねぎぼうずではミックスフライ定食の中のカニコロッケが予想外でした。他の鯵や鰯といった魚介のフライも勿論良かったのですが、”予想外”の効果が最も色濃く現れたのがカニコロッケということです。カニコロッケ定食も見かけたので次回は...

雅グループの古参店、藤が丘の雅ピロになると、勿論美味しいのですが、順当とか、やっぱり、当然といった形容になってしまいます。その意味では損しているわけですが、評判店故、致し方ないことかもしれません。

逆の例は、本山から平和公園の間にあったスギヤマ今年になって閉店したようです)や、通りがかりに入った覚王山の店といったところでしょうか。期待が膨らみすぎていたのかもしれません。

”意外に旨いカニコロッケ”、追記できることを願っています。

補填

季節の変わり目の連休やテレビ番組の改編期になると各局で、”〇〇警察△△24時”といった番組が放送されます。(〇〇、△△には全国、激録、密着、追跡、激闘、実録といった語を適当に挿入します。)

で、素直な疑問なんですが、”〇〇警察不祥事24時”といった番組は何故無いんだろうと思った次第です。素材は十分蓄積されているはずです。

魚と釣りが大好きなこの方のツィートにも警察含む公務員の不祥事報道が相当程度含まれています。素材がリアルタイムでアーカイブされていて、実は不祥事も好物なのかもしれません。

まぁ、そういった番組が制作されないのも、当然と言えば当然なんでしょう。メディア視聴者警察各々にとって都合がいい、心地良いということです。

低予算で制作でき、視聴者もそれなりに関心を寄せているので視聴率が期待できると。警察側にしてみれば、警察活動に対する市民の理解を得る、といった広報の目的に適っているわけです。

ただ、該番組が元々ドキュメンタリー番組であったのか、否かは存じませんが、ここの処ステマに似た思惑を感じてしまいます。

番組で取り上げられた個々の事件がヤラセと言うことではなく、事実をいくつか繋ぎ、組み合わせて伝えることで、全体として印象操作を意図してはいないか、ということです。

日々のニュースでは、警察の不祥事が頻繁に報道されてます。件数が増えたのか、単に、以前より報道されるようになっただけなのかはわかりません。

一方で、ドキュメンタリーであろう該番組ではそういった事例は一切取り上げられず、ひたすら市民生活の安心と安全確保に日々奮闘する警察の活動を伝えています。

中和というか信頼の失墜補填番組として受け止めてしまいます。報道される警察不祥事の件数が多ければ多いほど、それを覆うように、この類のドキュメンタリー番組が流されている、そういった印象を禁じ得ません。
――落とした後、持ち上げ再び叩く――
メディアの基本行動であるマッチポンプに正に合致した格好の題材となっています。叩いた後に持ち上げておかないと、次に叩けませんし、メディアにとって警察との親密な関係は不可欠です。事件報道のためには記者会見の出席や警察発表の広報文入手が必要ですから。

野次馬の好奇心も相互の利害をより強固に結びつけこそすれ、決して牽制する方向に力は作用しません。

威信、視聴率、好奇心の充足と引換に、公正、中立、客観事実といった堅持すべき部分が蔑ろにされているんじゃないないか、そんな思いを払拭できないでいます。






2015年9月25日金曜日

信用

先日、残暑厳しい中、昼食に出かけた時のことです。同行者の希望は冷やしたぬきやざるうどん等、冷たい麺とのこと。

で、”ああ、あの辺りにうどん屋があったなぁ”と守山のうどん屋を訪れたわけです。当該店の味噌煮込みに触れているブログだったか、口コミだったかは、以前、目にした憶えがありました。

山本屋系ではない、街場の個人営業の店です。品書きの一つとして味噌煮込みがあって、醤油系のいわゆる”普通のうどん”など品揃えにあって当然、大丈夫だろう、といった心持ちで赴きました。

店の横壁には、”みそ煮込み”の大書、こげ茶色の暖簾にも白抜きで”みそ煮込み”の文字...まさか、味噌煮込みの専門店なのか?

ここまで来たからにはと、店内に入ってみれば、正に味噌煮込みの専門店でした。品書きにあるうどんは味噌煮込みのみ。玉子入りだろうが、もち入りだろうが、スパイス入りだろうが味噌煮込みだけです。後は、味噌煮込みに必須のごはんが盛りの大きさ違いで並び書かれていました。

軽い驚きと共に潔さを抱かざるを得ませんでした。まさか、こんな郊外に味噌煮込みの専門店があるとは。

そんな中、
”ああ、冷たいうどんね。”
と安請け合いしたことを悔やみ始めて同行者に失望感を抱かせかけたその時、
冷やしみそ煮込
の文字が目に入ってきました。 冷やしみそ煮込(?)...いや、正確にこの語だったか定かではありません。動転していたのでしょうか。ただ少なくとも、”冷やし”と”みそ”の文字は含まれていたはずです。

ま、そういったわけで味噌煮込みの専門店でありながら、冷たいうどんという希望を叶えることができ、信用を失わずに済みました。

夏季限定のうどんのようです。食べた本人によれば旨かったとのこと。ちらっと見た処、うどんの白さが際立っていたような...味噌ベースのツユを使ったぶっかけうどんだったのでしょうか。今年、このうどんは後数日でお終いらしく、味を確かめること儘なりません。ただ、来夏に訪れたとしても、冷やしを頼むか否かは判りませんが...

当然、私はオーソドックスな味噌煮込みと御飯を頂きました。専門店を標榜するだけあって、玉子にかしわ肉、かぼちゃの天ぷらと共にコクのある味噌出汁を味わいました。うどんは上記有名店よりやや細目ながらしっかりとした噛み応えがありご飯が進みました。

当初、味噌煮込みを食べるつもりで訪れたわけではなかったのですが、思いがけず旨い味噌煮込みに邂逅致しました

該有名店に比肩し得る、勝るとも劣らない味噌煮込みじゃないかと、満足した次第です。


ところで、山本屋系の味噌煮込みうどんですが、うどんの昼食として捉えた時、千円超という価格を、少なからぬ方が安くは無いなぁと感じるところではないでしょうか。

うどんとカツ丼、若しくは天丼のセットを食べて千円札でおつりが貰える街のうどん屋は珍しくありません。ところが、山本屋系の店はその価格に拘らず、それなりに流行っているわけです。

この時、思い浮かんだのですが、山本屋本店ではうどんと共に漬物が出されます。この漬物がなかなか美味くしかもお代わりがお願いできると。この点に着目すれば、山本屋本店の郊外の店に限った話かもしれませんが、実は談話室としても利用されているんじゃないかと推測しました。

単に味噌煮込みが売りのうどん屋としてだけでなく、食後、漬物をお茶請けに談話する場としても使われる、そういった見方をすれば割高感は低減されるでしょう。和風カフェ(?)類似の機能を併せ持つ味噌煮込みの店、これが山本屋本店の人気の理由の一つかもしれません。

改めて言うまでもなく、想像です。

2015年9月23日水曜日

配慮

――政権への側面支援なんだろうか――
NHKの次期朝ドラ”あさがきた”の紹介を眺めていて脳裏を過ぎりました。

番宣、予告、総集編についてはいずれ記しますが、NHKの次期朝ドラは幕末が舞台のようです。モデルとなった広岡浅子氏は1919年(大正8年)にお亡くなりになっています。

”マッサン”や”花子とアン”に代表されるこれまでの数シリーズのように昭和初期(戦前)の時代が該ドラマには含まれていません。

つまり、朝から耳にしたいとはとても思えない、”鬼畜米英”、”非国民”、”国賊”といった怒声は流れないわけです。

それはそれで、先般安保法制を成立させた政権への配慮ではないかと捉えてしまうのは下衆の勘ぐりでしょうか。


流出

これ以上貶めてどうしようと...前のエントリに続き愛知の民度が〇〇という機密が流出しています。

この時はブロガーの方が遭遇した話です。
隣のテーブルのクソババア三人組、鰻丼食べ終わったら、バッグから、ごそごそビニール袋をひっぱり出したかと思ったら、なんと、中に梨か林檎が入ってました。
それをテーブルに広げて、平然と、食べ始めました
今度は愛知を中心に飲食店をランク付けしている別の人気ブロガーが、
福島に遷都
中国が攻めてくるわけがないじゃん
日米安保条約なんていらない
遺伝子組み換え食品大量摂取国 日本
世界各国は日本の農作物を輸入禁止に
関東の野菜買ってますか?
食べログ大丈夫?
サーモン怖い
未だに燃料を噴霧し続けているわけです。 そこまで浅薄を露呈するのも如何なものかと...そういった感を禁じ得ません。

幇間は分を自覚して料理の写真を羅列するに留めておいたほうが賢明かと思った次第です。