2015年12月17日木曜日

仕掛

ここ数年、今頃の時期になると”喪中見舞い”という語をよく見聞きします。

少し検索してみると、2001年以降から使われだした語のようです。それ以前には使用例が検索できませんでした。

で、検索された最も古いサイトは楽天市場にある、仏壇仏具通販のサイトなわけです。期間指定をせずに"喪中見舞"で検索しても線香メーカのサイトが最上位に検索されます。ウィキペディアやweblio辞書、コトバンク、或いはマナー、作法について記述されたサイトより上位です。

バレンタインデー(デパート)に通じる商業主義的仕掛の匂いを感じています。古くは土用丑の鰻(平賀源内)、婚約指輪は給料の3ヶ月分(デビアス)を経て恵方巻き(セブン-イレブン)、ハロウィン(ディズニーランド?電通?)へと続く販促キャンペーンと同種ではないかとみています。

便乗なんでしょうか、日本郵便も...喪中だろうが何か送れということなんでしょうか。
喪中のマナー
「喪中はがき」「喪中見舞いはがき」「寒中見舞いはがき」の販売開始

マナーとか気配り、心遣いといった言葉をツールとして人心につけこむ販促キャンペーンであるかの如く映ります。


すっかり死語となった、”マニュフェスト”、”アジェンダ”、”コミットメント”とは異なり、販促用語ですから今後も使われ続けるのでしょうが、義務感の押し付けにも似た作為的な印象は払拭されていくのでしょうか。

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