2024年4月2日火曜日

暴言

「県庁というのは、別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日、毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいは物を作ったりとかということと違ってですね、基本的に皆様方は頭脳、知性の高い方々です」
静岡県の川勝平太知事が今年の入庁職員への訓示として語った言葉です。この言葉が職業差別、身分差別として批判を浴びています。

権力者が齢を重ねると、歯止めが効かないというか、言葉を呑む、堪える力が低下します。その典型かと。下手に飲み込むと誤嚥性肺炎を引き起こすのかもしれません。

ただ、自身も含めてパブリックサーバントであることを踏まえれば言い様があるだろうと。この頭脳、知性がアレな方を、頭脳、知性が高い方々がトップとして担がなければならないわけです。気の毒以外の言葉が見つかりません。
「県庁というのは、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいは物を作ったりと、直接的、具体的に経済活動に関わることは殆どありません。そういった活動が円滑、効果的に行われるよう支援するのが役目です。従って、ともすると”何もしていない、経済的な価値を生み出していない”といった厳しい目があることも忘れてはなりません。そのような見方、批判を跳ね返すべく、必要とされる県庁、求められる県庁を目指して職務に邁進することを願います。」

こんな感じでどうでしょうか。本来、支援だけでなく、主導、指導もあるわけですが、それらを飲み込んで支援の語で括るのが大人というものではないでしょうか。 

上記を記していたら、丁度”辞意表明”のニュースが流れてきました。新入職員の訓示一発で辞意というのもよく解りませんが。確かに、訓示の内容は差別的です。辞任も妥当かと。ただ、”新人職員に対する訓示という挨拶”に問題発言があって、それで辞任ということなら、これまでも辞任に相当する問題発言、失政は数限りなくあったはずです。

関連は不明ですが、リニア開通における懸案事項が解決に向けて動き出したのは間違いありません。

さて、上記”何もしていない、経済的な価値を生み出していない”についてです。経済活動に関して、実際の処、県庁が直接的、具体的に寄与することはないはずです。インフラ整備、企業誘致、税制優遇、補助金、技術導入といった形で主導、支援することはあっても企業経営に直接に関わっているという話はほとんど知りません。大阪市だか大阪府が関西電力の大株主になっている、程度です。

そうなると気になるのは、公務の価値というか公務が生み出す価値です。

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