2020年10月12日月曜日

適法

学生の頃、 人文系の科目で、

――あの教官は飼育している猿に成績を決めさせている――

とか、

――答案用紙で紙飛行機を折ってよく飛んだ順に成績をつけている――

などといった噂が飛び交う科目がありました。まぁ、学生の戯言ですが、それくらい評価基準が不明瞭だったということです。ただ、これが事実であっても適法なわけです。

翻って、日本学術会議の会員候補の任命拒否を巡り、
――適法に行われたと承知している――
と官房長官は説明し
――推薦段階の名簿は見ていない――

と首相は発言しているわけです。では、99人の任命名簿か、6人の任命拒否名簿か、何を見て判断したのかもよく解りません。

任命拒否の理由は未だ開示されないままですから、

――総合的、俯瞰的活動を確保する観点から猿が決めました。猿に聞いて下さい。それでも適法です。――

と、そんなところかもしれません。

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