2020年11月8日日曜日

撤退

ここの処、廃止、中止を巡る喧しい動きがありました。

MRJ事業の凍結

大阪都構想否決

押印廃止の提唱

大村愛知県知事のリコール運動断念

あたりが直ぐに脳裏を過りました。最後は付け足しですが。つくづく現状維持バイアスの強大さを感じます。

MRJ事業はコロナ禍が渡りに舟だったと思うのですが、それでも撤退ではなく凍結でした。国からの補助金が投入されているためでしょうか。即撤退では、コロナのみに理由を転嫁できず、戦犯というか責任者探しが始まるかもしれませんし。凍結して人知れずフェイドアウトと...

大阪都構想否決は、大阪維新の会に対する有権者の支持と裏腹な結果でした。当に現状維持バイアスが働いた典型とみています。激変を避け緩慢な移行でしたら受け入れられたかも。遅々としてであっても一旦動き出してしまえば今度は止められなくなったと思います。

これは今の押印廃止騒動にも該当する話です。押印廃止なんてブチ上げれば印鑑関連業界から反発されるのは火を見るより明らかな話です。アドバルーンを上げたつもりが破裂して中の可燃性ガスに引火してしまった、ということでしょうか...そこに空気を読めない大臣が唯我独尊時にガソリンを投入したのが今の状態です。端からポーズというか、風呂敷を広げて存在感を示した後、きれいに畳んでしまっておくならそれもアリかもしれませんけど。禍根が残るのは避けられないだろうなぁ、と。

今更ですが、押印に代わる仕組みを試験的に導入して徐々に浸透させるような手法を採るべきでした。

それにしても巧く撤退できないのは連綿と続く日本の伝統的体質なんでしょうか。なんとなく儒教による要因もあるような気もします。何か外圧がない限り困難な話かもしれません。

2020年11月7日土曜日

買収(追記アリ)

国(自民・公明)がふるさと納税から始まって、給付金やらGo to ナントカで有権者を買収すれば、今度は愛知県岡崎市という地方でも、コロナ対策として全市民一律五万円給付の公約を掲げた市長(共産)が当選しました。

まぁ、民意の選択ですから、”みんなで決める民主主義”からは逸脱してはいないわけです。民主主義におけるポピュリズム的部分が端的に表面化したにすぎません。

金を配るも、減税するも、クーポン配布、ポイント付与も、似たようなものです。負担はまだ世に出ぬ将来世代に押し付ける、これも民主主義の本質です。

これが欧米辺りなら他国からの搾取も加えて原資を補填できるのですが...技術立国であることを放棄して徒に債務を積み増した結果、破綻が避け得ないとしても、

――その頃俺はいないから。それより今をどうするかだ。――

と宣わられれば抗う術が見当たりません。

この辺りが民主主義の限界なのかもしれません。


その後、

――一律5万円給付見送り検討、岡崎
市長の公約、議会の反対受け
――

との報道がありました。 

中根氏は7日、共同通信の取材に「市長は独裁者ではない。意見を聴いて必要なら政策を変えるのが民主主義の常道だ」と述べた。

とのこと...できもしないことを公約に掲げて当選し、実現の見通しが立たないとなると舌の根も乾かない内に撤回と。確信的公約違反以外の言葉が見つかりません。そしてその理由を議会に転嫁って...

当に厚顔無恥な話で、岡崎市民の対応に関心を寄せずにはいられません。 

2020年11月3日火曜日

港猪

Go to Eatを利用して食べログやぐるなびで店を予約、スマホで撮ってSNSで公開、獲得したポイントで再訪と...