2020年2月18日火曜日

機能

新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター
をNHKのニュースウオッチ9が報道していました。
”相談してください”と...
ただ、番組の最後まで該センターの連絡先は公開されていませんでした。確かに検索すれば判りますけど...画面の片隅にでも表示し続けるのが好ましいように思います。回線がパンクする恐れはありますが、そういうものです。公営放送、"みなさまのNHK"を標榜するのであれば、危険性を煽って”連絡先は非公開”というのも如何なものかと。

2020年2月5日水曜日

選別(附言)

前のエントリに続けての話です。

ポンパレモールも含め、ショッピングモールに代表されるECサイトに対し今後必要とされる有り様について少し。

その前に、もたもた駄文を書き連ねているうちにリクルートとドコモの業務提携が公表されていたようです。

リクルート、NTTドコモと業務提携契約を締結 ~リクルートの共通ポイントに「dポイント」を導入~
株式会社リクルートと業務提携契約を締結-「dポイント」を中心にさまざまな分野での協業を推進-<2020年1月30日>
その後のドコモとメルカリの業務提携で
メルカリ・ドコモ連合に課された「2つの試練」 決済、ポイントで「下克上」を実現できるか
一つのアライアンスが形成されました。ただ、ポイントサービスにしろキャッシュレス決済にしろ強豪の後塵を拝しているわけで、提携を梃子として他グループに伍していけるのか、或いは、単なる弱者連合に留まるのか、動向が気になる処です。

で、前述のECサイトへの要望ですが、それはやはり誠実さとか信頼性ではないかと考えています。これまで古今東西様々なECサイトを利用してきました。その中で、勿論詐欺サイトは論外ですが、適法の範囲内であっても釈然としない、違和感を抱かせるというかもやもやした利用体験があったのは確かです。

リアル、バーチャルを問わず、巷間には消費行動に注意が必要な場合が少なくありません。それは必ずしも詐欺に該当せずとも誤認を促したり、虚偽表示、誇大表示だったりで、特に最近ではステルスマーケティング、ヤラセレビュー問題が衆目を集めたりしています。そうでなくとも、心理的な隙間を利用される、虚を衝かれてしまうこともあります。

そういった例は、健康食品、美容関連、食品、飲食、投資保険の分野でしばしば遭遇します。自分が注意を要するのは食品、飲食あたりでしょうか。


よく見聞きする事例は、
1)お試しとか、初回が無料か或いは法外に低価格で消費者を誘引し申し込みを促すと。で、申し込み書類には目立たないように最低期間の定期購入が義務付けられているわけです。健康食品でそれこそ定期的に報道されています。
 2)1)の申し込み条件や投資、保険といった金融商品では消費者にとって重要な事項が、読み取れないような小さな文字で、しかも短時間しか表示されないテレビCMが少なくありません。消費者にとって有益そうな雰囲気は映像と音声で伝え、不利益を生む恐れについては目立たないように、というか読み取れない程の小さな文字表示です。こちらもよく見かけます。
3) 1)と並んで最近よく取り沙汰されるのはやらせレビューです。少し前であれば食べログの口コミで、昨今ではAmazonの商品レビューで仕組まれた欺瞞的レビューについての報道がありました。本来これらの口コミや商品レビューは、購入者や使用者といった消費者目線からの製品評価、或いはユーザー体験の感想です。販売者側ではなく顧客サイドに立った情報を購入の判断材料として提供するものです。購入前に、商品や販売者の優れた点だけでなく、販売者にとって不利な情報、問題点が詳らかにされることは、予想外の失望を防ぎ、むしろ安心感を抱かせます。商品やサービスの販売者からの情報が自画自賛になることは本質的に避けられません。長所は誇大に声を大きく、問題点には口を閉ざすか、せいぜい過小に伝える、というのはやむを得ない話です。自画自賛の程度があからさまになると、購入検討者は不信感を募らせ、結局、商品やサービスの価値を過剰に割り引いて受け止めることになります。そういった観点から、販売者側に偏ることなく商品やサービスの価値を消費者目線で忠実に伝える販促手法として口コミや商品レビューが発展、拡大しました。その先鞭をつけたのは間違いなくAmazon.comです。
この消費者目線という立場を騙った評価レビューというか宣伝が上述のやらせレビューです。実際に購入者、或いは使用者であったか否かに関わらず、何らかの対価の授受と共に商品の喧伝レビューを投稿して購入検討者に購入を促すことが主たる目的のレビューです。購入、若しくは使用したかは定かではありませんから、レビュー内容の真偽も勿論不明です。(競合を貶める目的の中傷レビューは除きますが、)当然、購入を躊躇わせるような低評価レビューはありません。
近年、こういった真偽不明の、或いは例え事実であったとしても販促目的であることを隠した、やらせレビューやステルスマーケティングには厳しい目が向けられています。少し前には
なぜ「アナ雪2のステマ騒動」は起きたのか
求められるキャスティング業者の「モラル」
といった事案もありました。ただし、騒動は常にネットが絡んだ場合に限られています。テレビ、ラジオ、雑誌等、旧来のメディアで騒動になった事例はあまり存じません。ただ、この旧来からのメディアで繰り広げられている広告に目を向けてみると、購入者や消費者の視座に立った広告などというものは掃いて捨てるほどあるわけです。極論すれば、著名な芸能人、文化人あたりが美味しそうにビールを飲んで旨さを視聴者に語りかけるのも、健康食品の通販番組で使用者(かそれを演じる役者)がその効能を喧伝するのも、消費者目線広告に該当します。妙に記憶に残っている、電気シェーバーの広告、
ブラウンモーニングレポート
はその最たるものです。この類の広告は未だ引きも切らないわけですが、上述のやらせレビューやステルスマーケティングのような批判の対象にはなっていません。明らかに”広告”であったり、或いは広告との明示があるからでしょうか。上述のやらせレビューやステルスマーケティングのような批判の対象にはなっていません。明らかに”広告”であったり、或いは広告との明示があれば容認される、というのが巷間の共通認識なんでしょうか。そうなると、”広告”の明示さえあれば、やらせや誇大表現、脚色は咎められないということになり、この免罪符的な効用にはそれはそれで抵抗感を抱かずにはいられません。

以下、リアル、バーチャルに拘らず、幾つかの実体験を挙げます。不思議なことに思い起こされるのは殆どが食品絡みです。俗に”食い物の恨みは恐ろしい”と云われることの証左かもしれません。

a)Yahoo!ショッピングや楽天市場といったショッピングモールを始めとするECサイトで、販売商品に関する情報を見てみると、
見出し+商品説明+商品情報+価格情報+配送情報+販売者情報
が大雑把な構成となっています。サイトによって更に購入者、消費者からの評価レビューが加わりますし、Amazon.comでは比較するための類似商品やオプションや消耗品等の関連商品も表示されます。見出しは真っ先に目に入る部分で、商品名だけでなく質、量、価格といった訴求情報と組み合わされています。一、二行で商品の概要や特徴、他製品との相違を印象づける役割を担っています。商品を検索した場合、この見出し部分が検索結果として羅列されます。この見出しを見て興味を抱いた購入検討者が、該当商品のリンクへと移動し、美辞麗句で飾られた商品説明他を読んで購入に至るというのがよくある流れでしょうか。ではこの時、商品にとってネガティブと受け止められる情報は何処に記載されているかというと、商品情報にあるわけです。ここに、原材料の産地、加工地、内容量、使用方法、賞味期限、保存方法、添加物の有無、製造者等が”事務的に”記してあります。実際の食品でもパッケージの裏に貼付されている、表形式で記載されている白い四角形のシールの内容です。

商品にとってネガティブな情報はそれを非表示のままでは隠蔽、詐欺と受け止められかねませんから、少なくともこの商品情報の欄に記されることになります。商品を訴求する商品説明には記されていないことは珍しくありません。

和牛やスモークサーモンの切り落としは実際に目にした例です。訳あり商品という理由で低価格を訴求する食品はネット上で氾濫しています。典型は明太子でしょうか。訳ありではない、適正品?規格品?の明太子は果たして存在しているのか、というくらい巷間は訳あり明太子、いわゆる切れ子やバラ子で溢れています。で、
――訳あり品なので規格品より低価格で提供しています。ご自宅用にいかがですか。――
というのがよく見かける文言です。上記"切り落とし"も間違いなく訳あり明太子と同じ効果を狙った販促手法です。
――切れ端の部分を集めました。形は整っていませんが味は規格品と変わりません。家使いなら十分です。――
といったところでしょうか。ただ、ここではこの手法の是非、実際に割安なのか、果たして真に端肉なのかを鑑みるつもりはありません。提起しておきたいのは、実際に販売している商品が切り落としであるにも拘らず、説明には"切り落とし"という語を極力使わず販売している事例を以前見かけた、ということです。

和牛、確か松阪か仙台だった覚えがあります。これとスモークサーモンで"切り落とし"との表記は上記商品情報欄中の一箇所のみでした。見出しや商品説明では"切り落とし"であることに一切触れず、ただひたすらブランド和牛やスモークサーモンの美味しさを喧伝する文言で構成されていました。明らかに切り落としを正規品へと誤認させる手法だなぁ、と。勿論主観です。

b)近年は不漁続きですが、毎年晩夏の頃から生秋刀魚の販売がECサイトで始まります。この生秋刀魚の商品説明には大抵、獲れたて、空輸、特大、トロさんまといった語と共に総重量、入数が記されています。ここがなかなか直感的に判り難いのですが、生秋刀魚は通常2kg、4kg単位で流通しているようです。4kgがよく見かける分量でしょうか。この秋刀魚の入ったスチール箱には18〜30の数字が記されていてこれが入数で、同時に秋刀魚一尾のサイズを示しています。例えば、18は約222g(=4000/18)の、30は約133g(=4000/30)の秋刀魚が入っているわけです。この表示方法はおそらく以前からの慣習でしょうから特段の意図はないとは思います。(大サイズの秋刀魚のほうが1匹当たりの価格が高くなるのは当たり前なんですが、キロ単価はサイズに関わらず同じなんでしょうか。ちょっと興味があります。)
しかしながら、ECサイトやテレビ通販などで
総量4kgでどーんと〇〇尾お届け
といった入数の多さをアピールする文言も見かけます。魚体が小さければ入数は増えますから、数量の多い場合はサイズが小さくなることに他ならないわけです。ただ、なかなかこの感覚にはなじめないのが正直な処で、入数が多いほうが割安感を抱いてしまいます。
総重量が同じ場合、入数が増えれば魚体サイズは小さくなります
入数が多いという消費者にとっての利益を訴求する一方、トレードオフとなるサイズについて全く触れないという販売手法も抵抗感を覚えないわけではありません。慣習的な部分もあるのだろうとは思いますが。

又、一般には魚体サイズが大きくなればキロ単価も高値になるという認識を持っています。つまり、4kg30入と4kg18入の秋刀魚では、一尾当たり魚体サイズ比以上の価格差があるのでは、ということです。

サイズによるキロ単価の差についてはもう少し調べる必要がありますが、一尾当たりが元々割安になる小サイズの秋刀魚を、”どーんと〇〇尾お届け”とセールスされても素直に喜べないなぁと。

余計な話ですが、秋刀魚の場合、個人的は必ずしも大サイズにこだわりはありません。塩焼きの場合、確かにサイズが大きいほど脂を感じるのですが、同時に腹骨も太くなって鬱陶しくなってきますから。個人的には腹骨を気にせず食べることができる程度で、且つ脂の乗った秋刀魚が好みではあります。


次のエントリに続けます。

2020年2月2日日曜日

論戦

自分の認識では、
――募ってはいるが、募集はしていない――
といった応答は
――答えてはいるが、答弁していない――
に等しく、論戦と称するのは全くもって誤りです。

質疑の中身も中身なら、それを論戦と称して報道する側も質を問われて然るべきです。

芸能人の不倫というどうでもいい時事ネタを同列に扱っているわけですから推して知るべしと指摘されれば、その通りでございます。