2020年6月16日火曜日

多選

現職が圧倒的に有利です。順当にことが進めば、小池都知事の再選なんだろうと。

東京の首長選なのに宇都宮とか、未だに太郎と一郎一太の区別ができない山本とか、東京を大阪の支配下にと企む維新の鉄砲玉とか...どう贔屓目に見れば勝算があると目せるものか判りません。

で、首長交代には何が必須の条件になるのかを考えてみると、現職か側近の不祥事か多選位しか思いつきません。

今回の小池都知事の学歴詐称疑惑は出馬断念の理由にはなり得たはずですが、卒業証書の再公開で鎮火しそうです。例え買った卒業証書だろうとカイロ大学自身が卒業を断言すれば抗いようがないわけです。学力が卒業の要件を満たしていようがいまいが、アラビア語がカタコトだろうが枝葉の話です。

そうなると二期目任期中の不祥事か、多選による独断専行の批判や軋轢、一期目からの歪で蓄積された内部応力が耐力を超えて瓦解を始めるとか、能力不足が発覚し出す、そんな処でしょうか。いずれも多選に端を発するものです。総じて、一期目の選挙でぶち上げ、大した成果を出さずとも余勢で二期目に突入、そこで馬脚を現す、そんな事例はそこ此処に転がっています。

再選後に死に体に追い込んで任期途中での辞任を目指す、この方向が投入資源を効率的に活用して交代へと繋げやすいのではないでしょうか。

まぁ選挙権のない立場では何を言っても始まらないわけですが。

停止

――負けを認めるってことは大切なことだ。負けを受け入れるから人は成長したり違うことに挑戦できるんだ。――
NHKで朝ドラ「エール」(6月16日特別編)が放送されていて、偶々耳にした台詞です。あらすじ、前後関係は検索して頂くとして、
<エール!>(第57話・6月16日火曜放送)
あの世からやって来た音のお父さんは、お母さんと梅にも会いに行った...みんなが幸せなことを知って安心したようだ
エール(57話6月16日)父、帰る後編「梅…ごめんな。頑張りん」
 なんだか、”責任は私にある”と放言するものの、だからと言って何もしない本邦宰相が聞くべき文言だなぁと...率直な所感です。全く恥じることなく”敗戦”を”終戦”と言い換え、他者の”敗戦”発言すら訂正を求めていましたから。

で、上記放送の当日でしょうか。
河野防衛相「イージス・アショア」配備計画停止を表明(直ぐにリンク切れになるかも)
といった報道がありました。 ”停止”ですか。”中止”や”凍結”でなく。戦時下に”撤退”を”転進”とすり替えた旧軍の流れを汲む組織ですから致し方ないのかもしれません。

ただ、停止の理由が事実であれば英断だったと評価したい処です。
過ちて改めざる是を過ちという
大騒ぎしてぶちあげたものの、そのままでは使えないガラクタに国費を投じ続けるというのもなんともお粗末な話です。ガチャにカネを投じ続ける前に立ち止まれたことには一定の評価があって然るべきと考えます。

こうなると、まぁ推進派からは確実に反発が起きるのは間違いありません。
イージス・アショア配備停止 自民党内から批判相次ぐ
早速始まっています。それは、まぁ、
”今まで何やってたんだ間抜け” 
という話になりますから推進派からしてみれば引くに引けないのは当然だろうなと。今後おそらく、設備本来の能力や必要性を装った不毛な論争というか中傷合戦が始まって、各々が疲弊した頃、力関係、思惑、取引、不祥事の発覚で玉虫色の落とし所を経て手打ちになるのだろうと。勿論憶測です。