2015年9月13日日曜日

気侭

この夏はなかなかの猛暑でした。

で、飲んだ後に時折、そばころというか、冷やかけを作って啜っていました。覚書として記しておきます。

蕎麦は干し蕎麦でも茹で蕎麦でもそれ程拘る必要はありません。生蕎麦、打ちたてに限るとか、二八だ、生粉打ちだと、御託を並べることは御法度です。

そんな場合はもう少し飲んで下さい。風味の違いがわからなくなるまで。若しくは素面で確かな蕎麦屋を訪れること。真っ当な蕎麦屋でいい気分になるのは構いませんが、そこそこ酔っ払って蕎麦屋に入るのはどうなんでしょうか。蕎麦に対して申し訳ないというか、勿体無いような...勿論相応した蕎麦についての話です。

横道に逸れました。

但し、蕎麦を作れる程度には酒は控えて下さい。火傷の恐れがあります。

好みの加減に茹でた蕎麦は流水で粗熱を取って氷を放り込んで軽く混ぜておきます。ここに、本枯れの削り節、或いはやる気があれば自分でかいた鰹節を一、二つまみ載せます。後は御自宅にある適当な具材、梅干し、とろろ昆布、塩昆布、湯葉、蕨や茸の水煮、山芋のすり下ろし、若布、揚げ、刻み葱、海苔、酢橘、天かす、蒲鉾等々を足しておきます。

煮鯖もいいかもしれませんが、小鮎や鰊、穴子、浅蜊や昆布の佃煮は温かい蕎麦向けでしょう。

後は、適当な醤油、出汁醤油、麺ツユをかけ、冷水を加えて出来上がりです。量は当然目分量です。削り節からの出汁を感じるので薄目がいいかと。山椒や七味はお好みで...

残念ながら山葵はチューブです。常備がなく、又摺り下ろす気力もありません。

この夏は、幾度となく上記プロセスを繰り返してきたわけですが、これっていわゆる”気まぐれ〇〇”ってやつでしょうか。

飲食店を訪れると、時折、”シェフの気まぐれ〇〇”、”店長の気まぐれ△△”といったサラダだったりパスタ、その他前菜、デザートを目にします。”日替わり・・”ではなく。

これは自分の上記に当て嵌めれば、その場その時にあるもの、余った材料、適当な食材を思いつきで適当に調理した、と受け止めてしまいます。

飲食店を訪れて”シェフの気まぐれ〇〇”を見る度に、
”アンタの気まぐれに付き合う気はない。ちゃんとした〇〇を!
といった文言が脳裏を過るのは私だけかもしれません。

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