2018年5月5日土曜日

端末

以前のエントリでAmazon Kindle Fire HD8の修理をしました。

無事復旧できたたものの、これといった用途も思いつかず放置していましたが、カメラを接続したRaspberry Piのモニタとして、及び、sshで接続してコンソールとして使ってみました。

Raspberry PiにはPCかスマホでアクセスしているケースばかりで、Kindleを使用した事例は見つかりませんでした。備忘録として少し記しておきます。

記録、見守り、遠隔監視、防犯用途を想定してRaspberry Pi(ラズパイ)を弄っています。


Raspberry Pi3 + Raspberry Pi Camera V2 + motion + stop-server


の組み合わせから始め、


*Raspberry Pi Camera V2

Raspberry Pi カメラモジュール。
約808万画素カラーCMOSイメージセンサ搭載。

*motion

動体検知機能を持った動画、静止画の撮影アプリケーション。

*stop-server

sshを使うことなくブラウザからラズパイの再起動、電源オフを行うためインストール。

紆余曲折を経て、

Raspberry Pi Zero W + OV5647 Camera Module + RPi-Cam-Web-Interface


の組み合わせに至っています。(下写真はRaspberry Pi Camera V2を接続しています。)


*OV5647 Camera Module


Raspberry Pi Camera V2に較べ圧倒的に安価にも関わらず、イメージセンサは約500万画素の解像度を持ちHD撮影が可能。

*RPi-Cam-Web-Interface

動体検知、動画ストリーミング機能に加え、記憶容量の設定、ブラウザからシステムの再起動、シャットダウン機能も搭載。求めている機能が全て盛り込まれ統合されたアプリケーションです。動作も軽快です。公開されている事例が少なく、動体検知の設定等に不明な部分もあります。

その他motionEyemotionEyeOSWebminmjpg-streamerも試してみましたが、使いやすさはRPi-Cam-Web-Interfaceが抜きん出ていました。

ラズパイにインストールされたカメラアプリケーションが適切に動作してPCのブラウザから
http://[ラズパイのローカルIPアドレス]:8081
か、
http://[ラズパイのローカルIPアドレス]/html/
でアクセスできれば、同様にKindle Fire HD8に標準搭載されたブラウザSilkアクセスできます。Kindle Fire HD8を監視カメラや防犯カメラのポータブルなモニタとして問題なく使用できることを確認しました。

次に、Kindle Fireからsshでラズパイに接続して、kindleでラズパイを弄ろうと目論みました。Amazon.co.jpのAndroidアプリから"ssh"で検索してみると、いくつもの端末アプリがありました。その中からまずvsshを試してみました。単にアイコンが端末らしいという理由です。この選択が失敗でした。

vsshをインストールして上記Raspberry Pi Zero Wに接続してみた処、kindleーラズパイ間で通信はしているようですが、見慣れないメッセージが現れました。


expected key exchange group packet from server
とは??? ”OK”しても下記状態で止まってしまいウンともスンとも入力できません。


該メッセージとvsshで検索すると、vsshのみの問題ではないようでした。何だかよくわかりませんが、PuTTY?、Xming?でも現われているエラーのようです。何ソレ?...

ここで、どう対応したかというと...放置です。PuTTYやXmingで起きた状況を理解し、vsshの話に置き換えて対応するのも大変なんで。(実は検索で得られたPuTTYやXmingでの状態を的確に捉えていればもう少し合理的な対応ができたわけですが。後述します。)

一週間ほどして再度Raspberry Pi Zero Wにvsshで接続するも同じ状況です。当然ですけど。その後、何気にRaspberry Pi3接続してみると...できました。プロンプトが表示されコマンドが入力できます。



sshで接続できるラズパイとできないラズパイがあることが判りました。両者の違いは?、と考えてみると搭載OS Raspbianのバージョンです。Raspberry Pi Zero Wは現行バージョンであるRaspbian Stretch Liteで動作させていますが、Raspberry Pi3は前バージョンのRaspbian Jessieを使っていました。この辺りに起因する問題ではないか、という見当がついたわけです。

再度、先ほどの検索結果から、トップ表示のサイトから一部を引用させて頂くと、
VM 上の X11(Debian) への接続に Xming を使っている。 jessie(stable) への接続は問題なかったのだが、 stretch(testing) への接続でエラーになっていた。 結論として Xming のバージョンアップで解決すると思われるのだが、 とりあえず対症療法で手当てしたのでめもめも。
との記述がありました(文字色は変更しました)。同じ原因なんだろうと推測できます。Amazon.co.jpではvsshの”開発者による最終更新日”は2013/5/7でした。更新が止まっていて、Raspbianの現行バージョンには未対応ということなんでしょう。vsshを選択した際、最終更新日など気にも留めていませんでした。

結局、最終更新日が2018/3/20とあった、
Termius - Telnet and SSH client/shell/terminal
をインストールしてあっさり問題解決に至りました。

今回、異なったバージョンのRaspbianがインストールされたラズパイがあったため、偶々バージョンの差異に依る問題であることが判りました。ただ、上記引用をもう少し丁寧に読み込んでいれば、現行バージョンStretchで生じる問題と気づくことができたかもしれません。

ただ、なかなか気づけず、再度繰り返すだろうなぁ、というのが正直な思いです。

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