2015年4月6日月曜日

空疎

結局、”させていただく”依存症の方維新の党を除名処分になったようです。無所属の国会議員として任期を全うすると...

まぁ、情報が不確かな時点での発言を、最高顧問が引くに引けなかった、振り上げた拳のもって行き場に困ったという部分もあるのでしょう。


本会議を欠席した点については、診断書も提出されていて、そのことだけで処分の対象ではない。しかし、前夜の行動や、カメラの前での立ち振る舞い、それが繰り返し報道されることによって、党のイメージが損なわれていく。そのほうが(党規に)抵触する
我々の党のひとつのスタイルとして、厳しく律する
泣いて馬謖を斬る、というより障害の要因は早めに排除するということでしょうか。大阪都構想の命運を左右する選挙前ですし。

ただ、党のイメージ毀損という点では、ダブルスタンダードかとみています。厳正に自らを律していたら、既に除名と離党が相次いでいるはずです。で、そして誰もいなくなると...


厳しく律する...軽々にそう宣わっていいんでしょうか。

コメント:「メディア対応が非常によくない」上西小百合議員が維新の党から「除名」された理由
身の丈を超えて”厳しく律すると発言するならば、やはり、公認、支援した自らの責任も問われるべきです。


しかしながら、あんなのを公認し、喧伝して有権者の選択を誤らせた点について自省しているとも思えないわけです。

おまけに維新政治塾で一体何を教えてきたのかと。

二月には、政治資金疑惑により西川公也農林水産相が、引責辞任しました。

この時安倍総理は、
――任命責任は私にある――
と明言しているのですが、”だから?”、”それがどうした?”、といった開き直った印象を否めませんでした。
”律する”、”責任”、時代と共に語の意味、重さは変遷していくものかもしれません。

かつて、民主党に小林憲司という代議士がいました。選挙活動中に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、党を除名されています。

この時、民主党から”お詫び”の声明は公表されているのですが、公認の是非、及び公認プロセスの検証については明らかにされていません。


愛知、名古屋の教育界でそれなりの立場にある愛知淑徳学園、その創始者の縁戚だったことも含め、本人の資質その他でどのように民主党公認に至ったのか、当時誰が公認に関する決定権者だったのか、全く不明です。

更に言えば、現在の公認プロセスがその轍を踏まえたものであるかも判りません。そういった不透明さが落下傘で当選した現職に繋がっているようにも思えます。


”選良”という語が意味するように、
選ばれた優れた人が代議士ですが、だからといって、代議士は選ばれた優れた人ではない、不整合があるわけです。

選良を決めるのは選挙であり、フィルタリングにより選良候補を絞り込む手段の一つとして政党の公認プロセスがあると認識しています。

政党政治における公認という作業の担う役割の一つとして該不整合の是正があるべきと考えます。しかしながら、上記一連の事例は、公認プロセスのフィルタリング機能正常に働いていないことを如実に示しています。

政党各々の主張するイデオロギーの是非はともかく、公認決定に至るプロセスの密室性が続く限り、代議士と選良鏡像となる日は果てしなく遠いなぁ、と思った次第です。

本質的には、矜持の問題なんですが...

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