2015年4月4日土曜日

鮮魚(追記アリ)

過日、テレビでふるさと納税が取り上げられているのを偶々目にしました。

ふるさと納税についてはいずれ記すつもりですが、寄付のお礼としてブリが一尾送られてきたとのことでした。

で、
――臭みがなくとても美味しかった――
と...

旅番組でもグルメ番組でもいいんですが、魚介の料理が出された際
”臭みがない 
鉄板の評価です。 確実に毎度毎度耳にします。それ以外の形容はほとんど聞こえてきません。

この”臭みがない” は賞賛の言葉なんでしょうか。一体、普段どれだけ臭い魚を口にしているのか、気になって仕方がありません。

或いは、超人的な味覚をお持ちなのか、興味は尽きないわけです。

肉料理の”柔らかい”、”ジューシー”、”とろける”を含めて他に語彙の持ち合わせがないのかもしれません。であれば、詮ないことです。ないものを望むのは不毛ですから。

お約束のキーワードを繰り返すほどに自身の信用を毀損させている、そういった自覚が制作側に芽生えることはないのでしょうか。

やっつけ仕事との謗りを免れません。リソースの浪費です。

追記

偶々、
食べログの口コミに見る人間心理 ―麻薬と性とトラウマと―
といったブログエントリを読みました。
高評価の口コミでは「絶品」「美味しい」「旨い」など肯定的だが漠然とした表現が並ぶ。このように、人は肯定的な意見よりも否定的な意見を述べるときの方がより豊富な語彙を用いるとことが知られている。
そういうことなのかもしれません。少なくとも統計的には。 

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