3〜6℃の一般的な冷蔵保存に対し、0〜2℃で凍る直前、0〜-3℃で微凍結、そういった状態で鮮魚、精肉などの生鮮食品をより長期間、味わい、鮮度を保つ機能とのことです。
生の鰯が冷蔵では三日程しか保存できないのに対し、上記機能を利用すれば最長のパーシャルの場合で一週間鮮度を保ったまま保存可能のようです。
街のスーパー、鮮魚店で鰯を購入、該機能を利用して一週間保存後、どんな風味になっているか、気になる処です。
該機能は(魚の自己消化の進行程度を示す)鮮度指標K値の変化で評価されているわけです。タタキで美味しく味わえる新鮮な鰯は、一週間経過後もタタキにして味わいは変わらないのでしょうか。試すつもりはありませんが...
で、実は鮮度が保たれているとしても試すつもりはない、該機能はそういった心理的な部分に負う所大ではないかとの思いが過るわけです。
スーパー、デパートの生鮮品売り場で、鮮魚、精肉はスチロールトレイに盛られラップで密封された状態で陳列販売されています。ラップに貼付られたラベルには、商品名、生産地と共に消費期限の記載があります。義務付けられているのでしょう。(対面販売がこの限りではないのも不思議でありますが...)
この消費期限が科学的手法で規定されているであろうことは明らかです。その基準については存じませんが。
例えば、消費期限が翌日となっている鰯を上記機能を利用すれば4〜5日後に消費期限を伸ばせることになります。にわかに信じ難いなぁと...
健康に支障が出ないという意味ならともかく、風味まで保持できるとは思えません。購入した直後ですら生食して旨いかどうか、店によって鮮度に差があることも珍しくありませんし。
通常、生食、焼き物、煮物、揚げ物へと手を加えて、最後には調理した状態で冷凍にする、そういった流れではないでしょうか。干す、漬け込む、煮る、揚げる等の加工自体も新鮮な状態で行うことが好ましいはずです。
この機能なら大丈夫と宣われても、消費期限から4〜5日経つまで鮮魚、精肉を生の状態で保存し続けるというのも想定し難いわけです。早く食べきらないと、とまではともかく、さっさと加工調理まではしておこうと思うのが自然ではないでしょうか。
おそらく健康に支障はないのでしょう。風味はともかく、該機能の効果に加え、店頭での消費期限の設定にも余裕を持たせているでしょうから。
問題は、上記機能で消費期限から更に4〜5日保存した鰯を食べて落胆した時、その失望感のやり場を何処に求めるか、ということです。
購入店では無理があります。消費期限を表示しているわけですから。では、冷蔵庫のメーカーでしょうか。ただ、
*当社調べ。運転状況や食品の状態や量によって、効果が異なります。
との記述が既に用意されていますし...
となるとやはり消費者自身ということでしょうか。釈然としないものを感じてしまいます。
鮮度落ちの早い生鮮食品は、機能に頼らずさっさと食べきるのが望ましいという、当たり前の話の再確認になるのかもしれません。
となるとやはり消費者自身ということでしょうか。釈然としないものを感じてしまいます。
鮮度落ちの早い生鮮食品は、機能に頼らずさっさと食べきるのが望ましいという、当たり前の話の再確認になるのかもしれません。
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