2022年9月18日日曜日

儀礼

ちょっと言葉に詰まりました。違和感を禁じ得ません。コーディネートはこーでねーとの体現なのか...侍従職?側近?の見識を考えさせられます。
両陛下、英国に到着 エリザベス女王国葬参列

特段、マスクの要不要について云々するつもりはありませんが。後ろの要人警護官?はマスク非着用で、白いマスク着用のおそらく政府関係者が二人。数多の英国人観衆は殆どマスク非着用のようです。

それにしても屋外でマスク着用ですか...しかも黒色...一体、何時から服喪の場合は黒色マスクとなったのか、甚だ不思議です。

マナーとして定着してしまうことを危ぶんでいます。マスクは好んで着用する装飾品なのか?

出発時は白色のマスクでした。

天皇、皇后両陛下が英国へ出発 エリザベス女王の国葬に参列

 

確かに、

━━黒い猫でも白い猫でも鼠を捕るのが良い猫だ(南巡講話 鄧小平)━━

を捩れば、

━━黒いマスクでも白いマスクでも感染を防止するのが良いマスクだ━━

ですからマスクの色はどうでもいいわけですが。ずれているというか、”そこじゃない感”を抱いてしまいました。

2022年8月30日火曜日

神社

神社が建立される運びとなりました。十分予想し得たわけですが...

”「考えをしっかり継承していく」安倍元総理を“永久顧問”に選任 自民党「保守団結の会」”

これまでの言動が絶対視されて一人歩きを始めます。それを撤回、修正できる当人はもはやいません。その異を唱えることは須らく反保守のレッテルが貼付されてしまいます。

この神社が、自由な言論を妨げる目的にも利用されるであろうことは想像に難くありません。神社内での討議も含めての話です。

”合理的な保守”という立ち位置はあり得ないのかもしれません。

2022年6月21日火曜日

主客

 「食べログ」の評価点を巡る裁判で、6月16日、東京地裁はサイトの運営会社である株式会社カカクコムに損害賠償を命じる判決を下しました。この判決を不服として(株)カカクコムは東京高裁に控訴しましたから、確定判決が出るまでまだ時間がかかりそうです。


現時点において、東京地裁は原告である焼肉チェーンの主張を認めたということになります。この裁判は、”食べログによって店の評価点が不当に下げられ、その結果生じた、来店客の減少、売上減による損害の賠償を請求する”ものでした。

裁判では、第三者に公開されない形でアルゴリズムの一部が開示され、アルゴリズムの変更によって原告の飲食店の点数が下がったと判断されたとのことです。”チェーン店であること”も評価を下げる要素だったようですが、
詳細はよく解りません

この一連の報道を見聞して関心を抱いたのは、該飲食店の売上減が食べログ評価の減点に依ることを事実として、
何故そこまで食べログの評価点は信用されるのか
といった部分です。アルゴリズムが非公開な上、食べログ自身も、点数・ランキングについてのページで
━━点数はユーザーから投稿された主観的な評価・口コミをもとに算出した数値です。━━
と、主観的なデータをもとにしていると明言しています。主観が多数集まっていけば客観に漸近するという考え方かもしれません。実際食べログの口コミ・ランキングに対する取り組み(食べログ運営ポリシー)には、本音を言える環境、中立公正、質の追求といった立派な文言が並んでいます。本音を言える環境、質の追求はさておき、主観的な評価・口コミを集めて、どういった論理で変換すると中立公正な客観評価になるのか理解できません。それが非公開の素晴らしい食べログのアルゴリズムなんでしょうか。

受け入れ難い危ういものを感じた次第です。

それは、個人の意見(主観)を集めて何かアルゴリズムで変換して示された意思決定の結果が、中立公正で客観的な判断とみなされかねない、ということです。その典型例は選挙を意思決定の手段とする民主主義です。上記食べログのポリシーの延長線上には、民主主義のプロセスを経た意思決定を絶対的に正当なものとして神聖視してしまう危険が潜んでいるように思えてなりません。

これは民主主義のプロセスが正当な意思決定を下すことへの信頼ではなく、理想化した民主主義の権威に由来するものです。民主主義が正しい結果を導くとは限りません。ヒトラーは選挙で選出されましたし、前の日中戦争も日米開戦も民主主義体制下での話です。権威が一人歩きして絶対視されることは全く不適切です。

信奉が過剰になって聖域化するとどうなるか。

1)美味しい店の食べログ評価点が高いのではなく、食べログ評価点の高い店だから美味しい店である。

2)民主主義は、各個人の幅広い意見から合理的に一つの意思を決定する単なる一手法に過ぎないが、民主主義だからこそ正当な意思決定ができる。

3)公平・公正、不偏不党の放送をNHKが行うのではなく、NHKの放送だから公平・公正、不偏不党である。

3')事実を報道するのがNHKではなく、NHKの報道だから事実である。

4)政府の判断に謬りがないのではなく、政府の判断だから謬りはない。金融政策、産業政策、教育や科学研究の分野で容易に事例を見つけることができます。

この主客の転倒は、取りも直さず組織体に無謬性が横臥している証左です。裏返せば、無謬性を有する組織体ではこの主客の転倒というか権威の独尊状態が容易に生じています。果たしてこれを抑止することができるのか、懐疑的な見方をしています。



(追記してきます。)

2022年5月30日月曜日

口銭

報道されたかどうかすら記憶に残らない程ですが、ひっそりと既成事実化しました。硬貨の預け入れ有料化です。金融業界や日本郵政と行った利益を享受する側からの圧力や、目ヂア側の忖度があったとしても、さもありなんという印象しかありません。(R4.5.13)

例えば三菱UFJ銀行では、現在、大量硬貨取扱手数料として、ATMでの取引を除く現金入金、現金振込の際、取り扱う硬貨の枚数に応じて手数料が課せられています。

お取扱い枚数 大量硬貨取扱手数料(消費税込)
100枚まで        無料
101枚以上500枚まで  550円
501枚以上1,000枚まで  1,100円 
1,001枚以上      1,650円以降、500枚毎に550円を加算)

店舗併設のATMでの入金は、平日のみ硬貨100枚まで無料とのことです。

ネット銀行の場合は入出金の主な窓口はコンビニ等の無人ATMで硬貨の取扱はありません。

そして、ゆうちょ銀行ですが、窓口での硬貨取扱料金は、

硬貨枚数       料金
1〜50枚              無料
51〜100枚                550円
101〜500枚  825
501〜1,000枚            1,100円 
(1,001枚以上 500枚ごとに550円を加算)

ですが、目を引くのは店舗併設のATMを利用すると、いかなる場合でもATM硬貨預払料金がかかるということです。

硬貨枚数       料金
1〜25枚              110円
26〜50枚                220円
51〜100枚  330円 
(上記は預入の場合、払い戻しでは1枚以上で110円) 

つまり、ゆうちょ銀行に100枚の一円硬貨を持参して口座に入金しようとすると、窓口では550円、ATMでは330円の手数料が必要ということです。入金票の金額欄に100と記入して100枚の一円硬貨を窓口に渡すと、都度450円口座残高が減っていくわけです。口座残高549円では入金を受け付けてもらえないのかもしれません。この一円硬貨の入金は窓口での50枚までの入金以外は何枚になっても常に

入金金額<硬貨取扱料金

ですから、入金を繰り返すほど口座残高は減っていきます。穴の空いたバケツに水を入れるどころの話ではなく、入れた水の分量以上の水がバケツから流出していきます。

ちなみに5円硬貨100枚では、窓口では差し引き50円、ATMでは差し引き170円を入金することができます。

同じ日本の法定通貨、円であっても硬貨の枚数によってはその額面の総和ほどの価値を持たないわけです。1000円の紙幣を上記ゆうちょ銀行の口座に入金すれば口座残高は1000円増えますが、一円硬貨1000枚を入金すると口座残高はその度に100円づつ減っていきます。

━━紙幣の1000円札が持つ価値は1000円ですが、一円硬貨1000枚には1000円としての価値はない━━

形態によって法定通貨の価値異なるという事実に何とも釈然としないものを感じています。

上述したように口座に硬貨を入金すると口座から硬貨取扱料金が引き落とされる、つまり、硬貨を入金ではその価値が減じられて入金されるわけです。そうなると、入金する側は価値が減じられない範囲で硬貨の枚数を抑えたり、硬貨枚数を分けての入金が自然の流れです。しかしながら、そういった行動では全く対応できない、硬貨取扱料金の課金を回避できない入金者も容易に想定できます。賽銭や浄財に硬貨が多用される寺院や神社、飲料などの自動販売機やコインランドリー、ゲームセンタ等、サービスや物品の対価支払いが硬貨での支払いを前提としている事業者、入場料や入館料が高額ではない観光施設や美術館、日銭商売が一般的な町の喫茶店や食堂、注文単価が低額なファストフードチェーン、コンビニあたりがその典型です。

そういった入金時に硬貨取扱料金の課金を回避できない事業では、法定通貨であるにも拘らず額面通りの入金が不可能です。入金口座には常に[(入金金額)-(硬貨取扱料金)]しか残高が増えないわけで、見方を変えれば、通貨の減価が起こっているということです。

この硬貨の入金に関わる価値の減損には、注視すべき問題を孕んでいると考えています。今、話を非常に単純化して、100という通貨を硬貨で入金する場合、10の硬貨取扱料金が課せられるとします。この場合、入金100に対し、口座の増額分は90です。”金は天下の回りもの”ですからこの90が出金され、社会をぐるぐる廻って再び口座に入金される際には再度減価されて口座の増分は81です。つまり、入金と出金が繰り返される度に、最初の100という価値が漸減していくわけです。この漸減は社会全体の硬貨の量に依存するのではなく、延べの硬貨流通量で決まります。経済活動の活発化、即ち、通貨の量と移動の頻度が増加すると共に通貨の価値が目減りしていくことに他なりません。

社会全体の通貨量とその動きが不変、つまり、パイの大きさ(経済活動の規模)が一定であれば、その中の一定割合を口銭(=硬貨取扱料金)が占めるということです。で、口銭が差し引かれた残余分が次の経済活動に充てられると。以降その繰り返しですから通貨量は目減りする一方で、これは経済活動の萎縮を意味していて、好ましからざる状況です。

古今東西、関所の関銭の如き手数料の無料化、減額は経済活動を活性化させてきたのは間違いありません。今般の硬貨の預け入れ有料化は、当にそれと真逆の施策に他ならないと考えます。




(追記していきます)

2022年5月28日土曜日

反転

時折、NHK BS1 国際報道2022を眺めています。先日、中国上海のロックダウンについての報道を見ました。


新型コロナ感染を収束させるため、一ヶ月にも及ぶ長期に渡って外出制限や感染者の隔離が上海市当局によって強制的?半強制的に続けられていた頃です。日々の生活物資や食料品が市民に行き渡らない状況、市民が居住する集合住宅を隔離施設にするため接収するとか、当局のそういった施策に対する市民の不平不満を伝える内容でした。

で、翌日だったか、二、三日後の、午前7:00〜放送の同じくNHK BS1のワールドニュースです。この番組は、NHKが提携?する世界の放送局によるニュースを現地でのオンエアそのままに放送しています。中国のニュースは中国CCTVで上海におけるコロナ対策を取り上げていました。この中国CCTVはウィキペディアによると、中国中央電視台という中国の公共放送テレビ局とのこと。
アメリカ合衆国国務省は2020年6月、人民日報は独立した報道機関ではなく、中国共産党の支配下にあるプロパガンダ機関として諜報活動と世論戦、情報戦を仕掛ける宣伝機関であるために、『人民日報』『中国新聞社』『環球時報』とともに「外国使節団」と認定する。
概ね予想通りですが、御用放送である中国CCTVによる上海のロックダウン施策の報道は、”万端支障なく”、”極めて順調に”、”市民は何ら不平なく”といった内容でした。

同時期の同一事象を伝えるにしても自国の公共放送と、国外放送局では報道内容に顕著な違いが認めらます。公正や中立を前提にすれば驚きの差異ですが、プロパガンダと報道で各々の目的が異なりますから、まぁ、腑に落ちます。

このことを裏返す、つまり中国を日本に置き換えると中国CCTVは日本のNHKという公共放送になるわけです。日本国内の事象をNHKはどう伝え、それを例えば英国BBCはどう伝えたか、隔たりがないはずはなくそれがどの程度か、というのはやはり気になります。日本の公共放送ですから、公益に資すると言ってもあくまで日本の公益に資することが目的の放送です。この日本の公益と国益が入り混じって、誘導や個人の軽視、中立性や公正性に疑義が生じる事例も散見されます。

身びいきや自己防衛が避け得ないことは承知しています。BS世界のドキュメンタリでも体制や政権に批判的な調査報道は殆ど自国外のメディアによるものです。

”自分たちは問題ない”、”間違いない”とする無謬性の下、中立とか公正を自負する組織こそが最も危険です。正しく他山の石としてほしいものです。

2022年5月22日日曜日

落穴(2)

前のエントリに続けて、"油断もスキもありゃしない"を実感した事例をもう一つ記しておきます。


いわゆるソフトドリンクを購入する際、殆どの場合お茶か炭酸水にするのですが、飽きます。で、極稀にですがコーラのような甘い炭酸飲料を選ぶこともあります。

この時、裏面の原材料表示を見て、”砂糖”、”果糖”、”液糖”との表示がある飲料を避けるようにしています。加齢のせいか濃い甘さが苦手になってきているような...味噌や醤油は問題ないのですが。

以前、「SPICE FACTORY ザ・クラフトコーラ」(ポッカサッポロ)という清涼飲料を試してみました。毎日、着信してゴミ箱行きを繰り返す数多の広告メールの中で、偶々、クラフトコーラの語を見て、その目新しさから原材料を確認して購入に至った次第です。原材料は

レモンピールエキス/炭酸、酸味料、カラメル色素、香辛料抽出物、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、保存料(安息香酸Na)、カフェイン、香料

との表示で上記糖類は不使用、 カロリーは1kcal/100mlでした。風味もスパイス感があって不味くはなく、お茶や炭酸水の合間に口にしていました。ケースで購入していますから、これが口にできないとなると途方に暮れるわけですが、まぁ、そんなこともなく消費していきました。

全て飲みきって、不味くもなく、糖類不使用だし、ということで再度通販サイトからSPICEFACTORY ザ・クラフトコーラ(ポッカサッポロ)を購入しました。勿論ケース買いです。商品が到着し飲んでみて、僅かに以前とは違う気もしましたが、自分の味覚のブレ何だろうと思いました。ところが、二、三本飲んで、何気なく裏面の原材料表示に目を遣ると”砂糖”の表示があったわけです。???

不思議に思って、購入サイトの原材料表示を見てみると、原材料は


砂糖(国内製造)、レモンピールエキス/炭酸、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、香辛料抽出物、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、香料、カフェイン

となっていて、明らかに原材料が変わっています。それも重量比で最大の材料として砂糖が記されていました。カロリーも5kcal/100mlと5倍になっています。前回と同じ製品を購入したつもりだったのですが、別の製品になっていたようです。

製造元のポッカサッポロのサイトを見てみますと、期間限定の「SPICE FACTORY ザ・クラフトコーラ」と、「SPICEFACTORY ザ・クラフトコーラ」がありました。"SPICE" と"FACTORY"間のスペースの有無で別の商品になるのでしょうか。商品画像を示します。


左が最初の購入した、糖類のない「SPICE FACTORY ザ・クラフトコーラ」で、右が次に購入した砂糖入り「SPICEFACTORY ザ・クラフトコーラ」です。並べて比較すれば確かにボトルのデザインに違いがあることは判ります。ただ、最初の購入分を消費し次を購入しようとPC上の右画像を見て、記憶を頼りに左画像の商品とは異なる、と判断する能力は私にはありません。

今回の落穴に嵌らないためには、二度目の購入の際、「SPICE FACTORY ザ・クラフトコーラ」と「SPICEFACTORY ザ・クラフトコーラ」でスペースの有無、或いは、最初のボトルデザインを正確に記憶に留め次に購入する商品との違いに気づいて、両者が別の製品であることを認識する必要がありました。その上で、ようやく次の商品の原材料を確認してみようという話になるわけです。同一の製品との認識の下では一々原材料の確認などしませんから。

飲料製品の砂糖使用/不使用とか、製品の中で最も重量比の高い原材料の変更はかなり大きな変更と捉えていて、風味が同じであったとしても明らかに同じ製品ではないと考えます。勿論、改良や仕様変更の必要性は否定しませんが、ここまで大きな変更であれば、同一製品として、或いは、別の製品として取り扱うのいずれにしても違いを判りやすく明示すべきです。

メーカの意図が、同一製品として購入者の誤認を誘導したいのか、或いは、他の意図があったのか存じませんが、不誠実な印象は否めない、というのが率直な処です。どういった理由で砂糖を使用した後継製品になったのかは存じません。ただ、昨今の微糖、無糖が好まれ、低カロリー志向の風潮の中で砂糖を入れてカロリーアップした理由は開示されることが好ましく、少なくとも変更があったことは明確に表示されなければならないと考えます。実際、後継製品の購入後、原材料表示の先頭に”砂糖”の語を見た時、欺かれた感を抱いたのは確かです。

例えば、アレルギーや糖尿病など、生命、身体に危険が及ぶといったで医師から糖類の摂取を厳しく制限されている立場からすれば、提訴もやぶさかではない事案です。

前エントリにも記しましたが、”お試し”とか、”初回”といった語を利用した、意図的な定期購入契約への誤認抑止ですら端緒に着いた処です。メーカや販売者側の自主的な誠実さが求められます。米国通販のような過剰な返品ルールを求める声が高じていくよりメーカや販売者側の負担は小さいはずです。

ネット通販で、価格や食味はともかく、原材料や賞味期限の確認とか、過剰な広告から底上げ分を取り払うとか、メンドクセーと思う今日この頃です。買い物位テキトーにクリックしても想定外が生じないようにならないものでしょうか。

ネット通販に限らず、こういった嵌った、虚を突かれた経験はまだまだあります。いずれ機会があれば記していきます。

2022年5月21日土曜日

落穴

よく落とし穴にはまります。

直近の例を一つ。

最近、DVD/CDスリーブをネットショッピングで購入しました。至る所に溢れている、両面が透明フィルムで、中が不織布で仕切られたDVDやCDの保管袋です。一袋で二枚のディスクを保管できる構造になっています。

実際にはBlu-ray Discを保管する目的でした。他に必要な商品があって、この商品と同時に注文する際、購入先のショッピングサイトにはBlu-ray Disc保管用の商品は見当たりませんでした。

で、DVDやCDと形状、大きさは同じだしBlu-ray Disc保管にも使えるだろうというか、使えて当然、といった認識で200枚のディスクを保管できる100枚入りのパックを購入しました。

やたらめったらBS世界のドキュメント、BS1スペシャル、映画をHDDレコーダに録画するものですから、HDD容量の圧迫が甚だしく、Blu-ray Discに移動させています。周囲からの、”本当に観る気はあるのか?”という指摘を躱しつつスピンドルケースの100枚入りBlu-ray Discを使っていますから、録画済みディスクの保管を考える必要がありました。

嵌まったのは到着したパックの裏面を何気なく見た時です。

ブルーレイディスクは収納しないで下さい。ご使用できなくなるおそれがあります

という全く予想だにしなかった文言が商品説明の一部に記してありました。パックを開封する手が止まり唖然としたのは言うまでもありません。

確かに、”ブルーレイディスク”、”不織布”と、”保管”、”収納”といった語で検索してみると、例えば以下のような文言が見つかります。
不織布ケースのような軟質の樹脂ケースに収納しますと、樹脂ケースがブルーレイディスクのカバー層(記録面)と常に接触している状況となります。そのように不織布ケースとカバー層(記録面)が接触した状態で、一定時間放置しますと、ブルーレイディスクのカバー層(表面)が微細に変形してしまうことがあります。

ブルーレイディスクの保管にDVD・CD用の不織布ケースが使用不可であるといった主旨のサイトは容易に検索されました。いちいちブルーレイディスク対応を謳う不織布ケースもあるようで、やはり通常の不織布ケースはブルーレイディスクの保管には使えないようでした。全く知りませんでした。

”軽自動車といえども軽油を給油するのは不可”

以上に周知されていない難儀の種と思います。

で、手元にあるDVD/CDスリーブをどうしたものか、という話になるわけです。そのままでは廃棄ですから、ブルーレイディスク対応品との交換か返金の希望を販売元に連絡しました。この時、販売元サイトの”特定商取引に関する法律に基づく表記”には、初期商品不良の場合であれば交換も返金も対応可であるものの、お客様都合による交換は受け付けない旨が記されていました。

又、該DVD/CDスリーブ購入の際の商品説明には、商品表面の写真と商品名(DVDやCDを収納できる不織布スリーブ DVD&CD 不織布スリーブ 両面収納 100枚)は表示されていたものの、ブルーレイディスクの収納は不可という記載も、その記載のある商品裏面の写真の掲載もありませんでした。つまり、ブルーレイディスクの収納が不可であることを明示的に知る術はなく、DVD&CD収納不織布スリーブという部分から”ブルーレイディスクは対象外”を汲み取らなければならなかった、ということです。それを合理的な理由でお客様都合”とできるのだろうか、甚だ疑問でした。それを合理的な理由としてお客様都合”とみなされてしまうのか、気掛かりでした。

結果的に上記要望は受け入れられ返金に至ったのですが、その事由は予想外のものでした。

購入先とやり取りをした処、商品の掲載ページに

”大切なブルーレイ・DVD・CDを保管”

といった掲載があったとのこと。で、この文言は商品裏面記載の”ブルーレイディスク不可”とは明らかに矛盾しているということで、代替品の交換か返金といった対応に至った次第です。その後、ブルーレイを保管可能な交換品が当該販売サイトにはないことが判明し、返金となりました。

今回は、販売サイト側のオウンゴール的な表示の誤りを理由として返金という対応になったわけです。ただやはり知っておきたいことは、上記

”大切なブルーレイ・DVD・CDを保管”

ではなく端から、

”DVD・CDを保管”
と表示されていた場合、どういう対応になったか、ということです。大切なブルーレイ...”の語を見た記憶はないのですが、今は商品が削除されているため確認できません。

前述の繰り返しになりますが、説明ページで、DVD・CDを保管”と記されている商品表面のみを見て、該商品を購入し、届いた商品の裏面にブルーレイには使用不可”の記載を見つけた場合、販売サイト側、購入者側のどちらに過失があるのか、という話です。条件を整理してみると、

1.ブルーレイディスクDVD・CDをと同じ形状である。

2.ブルーレイディスクはDVD・CDより破損し易く通常の不織布スリーブは使用不可。

3.上記2.の事実は一般消費者に周知されているとは言い難い。

4.販売サイトの商品説明ページには、”DVD&CD 不織布スリーブ 両面収納 100枚”との表示がある製品表面の画像はあった。しかしながら、”ブルーレイディスクには使用不可”との記載がある製品裏面の画像はなく、商品説明として”ブルーレイディスクには使用不可”の文言もなかった。(今、改めて文具、事務用品は数多く販売している他の通販サイトを確認しました。商品名に”Blu-ray可”の語を含む不織布スリーブがあったり、DVD・CD 不織布スリーブで商品説明に”傷がつきやすいブルーレイディスクには対応しておりません。”、”※ブルーレイディスクの収納・保管は推奨しません。”と記してある不織布スリーブもありました。ただ、殆どはブルーレイディスクの収納については未記載でした。)

5.上記4.を受けてDVD・CD 不織布スリーブがブルーレイディスクには使用不可であることは、裏面の説明を見ることができる商品到着後である。

この条件下で、”DVD・CD 不織布スリーブ”の商品名でブルーレイディスク対応とは記していないから、商品到着後に”ブルーレイディスクは不可”と判明し交換、返金を求められてもそれはお客様都合、とされるのもなかなか納得できないものがあります。つまり、”DVD・CD 不織布スリーブ”の商品名から”ブルーレイディスクは不可”を読み取らなければならないわけです。それが社会常識とか、社会通念上合理的とされるのであれば、なんとも世知辛い社会です。

おちおちネット通販で物品購入などできません。油断してクリックしたら自宅に無用のゴミが貯まってしまいます。ゴミが貯まってしまいます。

この件について調べていた時、奈良県のサイトで、

不織布ケースでのブルーレイディスクの損傷

といったPDFファイルを見つけました。 県民情報> 県の組織> 文化・教育・くらし創造部> 消費生活センター> 消費生活Q&Aの2013年08月19日に公開されたファイルのようです。どうやら、(独法)国民生活センターの県単位の組織である奈良県の消費生活センターに寄せられた相談のようです。2013年とかなり前の相談事例ですが、不織布ケースに保管していたブルーレイディスクが破損したものの、不織布ケースのメーカーは補償に応じなかった、消費生活センターより後商品に注意表示を盛り込むことを検討してほしい旨の申し入れに留まった、とのことでした。古い事例で、当時は注意表示すらなかったことを推測させます。その後”ブルーレイディスクは不可”の表示がされるようになった、という経緯でしょうか。

ただ、購入前に知らされなければ意味がないわけです。収納したことによる破損は回避できるかもしれませんが、事前に分かっていれば、そもそも購入しませんから。上記事例から、”ブルーレイディスクは不可”を見落としてブルーレイディスクを保管、破損させたとしてもメーカが補償に応じないであろうことは容易に推測できます。”DVD・CD 不織布スリーブ”とありますし注意表示もありますから。ただ、販売サイトはどうでしょうか。注意表示を表示することなく販売しているわけですから少なくとも善管注意義務の問題は指摘されて然るべきかと考えます。補償には応じるとは思えませんが。

改正特定商取引法により、令和4年6月1日から、通販の注文時に内容を確認する際の表示がより明確になるようです。目的は、初回とかお試しの文言を使って、購入者が意図しない定期購入契約締結への誤認を防止する、と理解しています。

ネット通販の定期購入契約トラブルで耳目を集める、意図的に誤認させるプロモーションに対する改正特定商取引法です。これが過失や偶発的な善管注意義務となると果たして規制にまで至るのかどうか疑問です。この辺りに関しては 日、米のAmazonが最も先進的かもしれません。こちらはこちらで如何なものかという話も聞きますが、返品効果や返金についての対応は柔軟と思っています。(別の理由でAmazon.co.jpのヘビーユーザではありませんけど。


ネット通販において、このような購入時の意図とは異なった不本意な結果となった経験は幾度となくあります。当に油断ならない、うっかりして嵌った、嵌りそうになった事例を機会をみて追加していきます。取り敢えず次のエントリでもう一例記しておきます。