─今日はこれぐらいにしといたるわ─
池乃めだか師匠かと思いました。大川原化工機事件、プレサンス事件やらで権威と信頼の瓦解が進む中、落ちていく瓦を手で押さえようとすると、こういった物言いになるのかと。
袴田事件の再審で、静岡地裁が下した無罪判決に対し、検察が控訴権利を放棄したことを受けての検事総長談話です。
談話中に、
他方、改めて関係証拠を精査した結果、被告人が犯人であることの立証は可能であり、にもかかわらず4名もの尊い命が犠牲となった重大事犯につき、立証活動を行わないことは、検察の責務を放棄することになりかねないとの判断の下、静岡地裁における再審公判では、有罪立証を行うこととしました。
とありますから、再審公判前は袴田氏が犯人であるとの考えです。これが、静岡地裁の判決を受けて、
本判決は、その理由中に多くの問題を含む到底承服できないものであり、控訴して上級審の判断を仰ぐべき内容であると思われます。
を経て、最終的には
袴田さんが、結果として相当な長期間にわたり法的地位が不安定な状況に置かれてきたことにも思いを致し、熟慮を重ねた結果、本判決につき検察が控訴し、その状況が継続することは相当ではないとの判断に至りました。
となりました。要約したものが冒頭の文言のわけですが、もう少し考えてみます。
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